
以前に有名なある塗装屋と話をしている時に、私がつや消し塗料とつや有り塗料の原理について、ごく普通に話をしているのを見て、普通の塗装屋じゃないと思ってもらえたらしく、そのことがきっかけで塗膜博士と呼んでもらえるようになりました。
その方に絶賛していただき、非常にうれしかったです。
私が塗装屋さんの中で塗膜博士と呼ばれるきっかけとなった、つや消し塗料について少し説明します。
つや消し塗料の原理
つや消し塗料は、つや有り塗料と比べて落ち着いた雰囲気や高級感がを演出でき、反対につや有り塗料は、豪華に見えたりと使い方は様々です。
そして、その原理を知っておくのは、塗装屋としては必須だと思っております。
まず、つや消しとつや有り、それぞれ光沢が違って見えるのはなぜか?その答えは簡単です。
光の反射が有るか、無いかというのが基本的な原則です。しかし、これが意外に知られておりません。
これをもう少しひも解いていきますと、つや有り塗料は反射するのに対して、つや消し塗料は乱反射しています。人はつやの有無を目(視覚効果)で判断しているのです。
つやの種類
つやの種類は、光の反射率の関係から以下のように分類されます。全つや有りが一般的なつや有り塗料です。
全つや有り | 光の反射率 70%以上 |
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7分つや有り | 光の反射率 50%以上60%以下 |
半つや有り | 光の反射率 30%以上40%以下 |
3分つや有り | 光の反射率 10%以上20%以下 |
つや消し | 光の反射率 5%以下 |
つや消し塗料を使用する際は、一般的につや有り塗料から順番につやを落としていくことになります。
その作り方は、つやの出にくいの樹脂に、塗膜表面を凸凹にするため炭酸カルシウム、タルク、エアロジルなどを添加する方法です。また、シリカ微粒子、アクリル微粒子などを添加する場合もあります。
塗膜自体の耐候性について
半つや有りはつや有りの半分の耐候性、3分つやありはつや有りの3割の耐候性といったように、耐久性が劣ることが一般的です。
ただし、ここ数年、塗料の技術の向上により、高耐候性を持ったつや消し塗料も増えてきてます。
つや消し、つや有りは見た目も左右するので、外壁塗装をする際の参考になればと思っています。
ややこしい話を最後まで、ご覧になっていただきまして、ありがとうございます。