ルーフバルコニーは屋根がないため、直射日光(紫外線)や雨風の影響をダイレクトに受けます。そのため、一般的なベランダよりも防水層の劣化が早く進行しやすい場所です。 防水層が劣化してひび割れや剥がれを放置すると、建物の内部へ雨水が侵入し、深刻な雨漏りや建物の構造を傷める原因となります。一般的に、10年〜15年ごとの定期的な防水メンテナンスが推奨されています。
今回の施工では、ウレタン防水の「自着シート工法」を採用しました。 下地に直接防水塗料を塗るのではなく、特殊な粘着層を持つ「自着シート」を敷き詰めた上にウレタン樹脂を塗布する工法です。
メリット1:ひび割れに強い 建物の揺れや下地の収縮による動きをシートが吸収するため、表面の防水層がひび割れにくくなります。
メリット2:工期が比較的短い シート自体に粘着性があるため施工性が良く、効率的に高品質な防水層を形成できます。
防水工事において、表面を綺麗に塗るだけでなく、長持ちさせて雨漏りを防ぐために絶対に外せない2つの重要部材があります。
【1. 膨らみ・破れを防ぐ「脱気筒(だっきとう)」】 コンクリート下地には目に見えない水分が含まれており、太陽光で温められると「水蒸気」となって上昇します。そのまま上に密着して施工してしまうと、水蒸気の逃げ場がなくなり、防水層がポコポコと膨らんだり、破れたりしてしまいます。 そこで設置するのが「脱気筒」です。下地に溜まった湿気を外へ排出する「煙突」のような役割を果たし、防水層の膨らみ・劣化・雨漏りを未然に防ぎます。
【2. 排水口からの雨漏りを防ぐ「改修ドレン」】 ルーフバルコニーの雨漏り原因として特に多いのが、排水口(ドレン)周りの劣化や隙間です。 既存の排水口の内部や配管との接合部が経年劣化すると、どれだけ表面を塗装しても隙間から建物内部へ浸水してしまいます。 そこで、既存の排水管の中に新しい鉛製やアルミ製のジャバラホース(改修ドレン)を差し込み、排水口をまるごとリニューアルします。配管の奥深くまで隙間なく防水処理ができるため、排水口からの雨漏りリスクを劇的にカットできます。
それでは、実際の施工工程を順を追って見ていきましょう。
まずは施工前の状態を確認します。長年の汚れや古い塗膜が残っていると、新しい防水材がうまく密着しません。皮スキ(ヘラのような道具)などを使用して、表面の汚れや古い塗膜を削り落とす「ケレン清掃」を徹底して行います。

下地を綺麗に整えた後、プライマーをムラなく塗布します。これは、下地とこの後に貼るシートや防水材を強力に接着させる「接着剤」のような重要な役割を果たします。

(プライマー塗布)
※ポイント①塗忘れ防止用にブルー色になってます。
プライマー乾燥後、自着シートを隙間なく敷き詰めていきます。このシートが下地の動きを緩衝し、強靭な防水層の土台となります。

(自着シート)
シートの上から、主剤となるウレタン樹脂を塗布していきます。ローラーを使って、規定の厚みが均一に出るように丁寧に塗り広げます。(通常、ウレタン層は複数回に分けて塗布し、十分な厚みを持たせます)

(ウレタ主剤流し延べ計2回)

(立ち上がりクロス補強)

(改修ドレン)
※ポイント②ドレン周りからの雨漏りが多いのでここは必ず

(脱気筒)
※ポイント③60m2に一つは取り付けることで湿気を逃がすことができます。防水層のふくれなどがおきにくくなります。
最後に、ウレタン防水層を紫外線から保護するための「トップコート」を塗布します。ウレタン樹脂はそのままでは紫外線に弱いため、このトップコートが長持ちさせるための要となります。


美しいグレーの防水層が完成しました!これで長期間、雨漏りの心配なく安心してお使いいただけます。
ルーフバルコニーや屋上は、目に見えないところで劣化が進行しているケースが多々あります。「床面が色あせてきた」「ひび割れがある」「水はけが悪くなった」といったサインを見つけたら、早めの点検をおすすめします。
金丸塗装では、戸建て住宅からマンション・アパートまで、建物の状態に合わせた最適な防水プランをご提案いたします。現地調査やお見積りは無料ですので、ぜひお気軽にご相談ください!
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