この塗料何年保つの?

最近よく、この塗料何年保つの?よく聞かれます。

 

その際にお客様がご自身で判断できるものがあります。それは促進耐候性試験と呼ばれるものです。

 

塗料のカタログにのっていることが多いで実際に見ていきましょう。

 

日本ペイントさんのパーフェクトトップの促進耐候性試験(キセノンランプ)のグラフです。

 

JIS A 6909耐候形1種が促進耐候性試験2500時間経過後、光沢保持率が80%が条件になります。

 

また、2500時間80%=屋外8年相当と考えます。(キセノンランプ→内陸部300時間1年相当なので、この場合は11年〜14年ぐらいが塗料が保つと考えていいかと思います。

 

ただし、塩害部や紫外線が良く当たる所については違う結果になります。(キセノンランプ→塩害部450時間1年相当)

JIS A6909耐候形の種類

JIS A6909耐候形には、1種、2種、3種とあります。その種類を見て行きましょう。

 

耐候形1種とは…キセノンランプ促進耐候性試験で、2500時間経過後、光沢保持率が80%以上あること

  

        主にシリコン樹脂系塗料、フッ素樹脂系塗料です。

 

        塗料例…水性シリコンセラ、パーフェクトトップ、ファイン4Fセラミック

            水性セラミシリコン、プレミアムシリコン、クリーンマイルドフッソ

            パーマールシリコン、セラコートアクア、ナチュラルフッソなど

 

耐候形2種とは…キセノンランプ促進耐候性試験で、1200時間経過後、光沢保持率が80%以上あること

 

        主にウレタン樹脂系塗料です。

 

        塗料例…オーデフレッシュU100Ⅱ、水性コンポウレタン、パーマールウレタンなど

 

耐候形3種とは…キセノンランプ促進耐候性試験で、600経過後、光沢保持率が80%以上あること

 

        主にアクリル樹脂系塗料です。

 

        塗料例…タイルラック水性つや一番、プリーズコート、着色仕上材Eなど

 

※現在はキセノンランプ促進耐候性試験がJIS A6909促進耐候性試験に相当します。

 以前はサンシャインウェザーメーター促進耐候性試験がよくありました。

 

 サンシャインウェザーメーター促進耐候性試験では

 耐候形1種は3000時間、2種は2000時間、3種は1000時間となっておりました。

 

カタログ表記では略語がありますので、

 

キセノンランプ促進耐候性試験=XWOM

 

サンシャインウェザーメーター促進耐候性試験=SWOM

 

これで見極めることができます。

 

最近では、無機系の塗料も市場に多く出回っており、促進耐候性試験の時間が非常かかる為にメタルハライド式の促進耐候性試験(通称…メタハラもしくは、岩崎電機さんの固有名詞のスーパーUV)も多くあります。この場合、キセノンランプ促進耐候性試験と厳密には比較はできないですが、おおまかに40時間〜100時間で屋外1年と考えられることが多いです。

 

本来は屋外暴露で実際の年月の経過を見るのが一番適切だと言われております。また、その屋外暴露に近い劣化の状況になる促進耐候性試験がキセノンランプ促進耐候性試験だと言われております。

期待耐用年数って実際どれくらい?

一般的に塗装の目的から美装(美観)と保護の立場から考えおります。

塗膜の劣化は劣化因子である紫外線や熱、風雨などの影響により段階的に塗膜性能が低下していきます。

まずは汚れや艶の低下、変退色からはじまりチョーキング、軽微な塗膜の割れなどおきます。この時点では塗装の目的の美装(美観)は損なわれますが、保護の観点すると下地保護機能はあります。

 

その後おこる塗膜の重大な割れ、剥離などがおきて初めて下地保護機能が失いここの境目が期待耐用年数と定義します。

 

また、期待耐用年数は気象条件の厳しい地域や天端や斜壁などの部位、蓄熱性の高いボードなどは標準的地域、部位より期待耐用年数は早期に劣化が予測されます。

 

 

ここからは、よくお客様も目にすると思いますが、以上をふまえて…

 

アクリル樹脂系塗料=耐候性3種…キセノンランプ促進耐候性試験上は約2年ですが、期待耐用年数は                 4〜5年ぐらい相当

  

                塗料例…タイルラック水性つや一番、プリーズコート、着色仕上材Eな                    ど

 

ウレタン樹脂系塗料=耐候性2種…キセノンランプ促進耐候性試験上は約4年ですが、期待耐用年数は                 6〜8年ぐらい相当

 

                塗料例…オーデフレッシュU100Ⅱ、水性コンポウレタン、パーマール                    ウレタンなど

 

シリコン樹脂系塗料=耐候性1種…キセノンランプ促進耐候性試験上は約8年ですが、期待耐用年数は                 10〜13年ぐらい相当

 

                塗料例…水性シリコンセラ、水性セラミシリコン、パーマールシリコ

                    ンなど

 

フッソ樹脂系塗料= 耐候性1種…キセノンランプ促進耐候性試験上は約13年ですが、期待耐用年数は                 15〜20年ぐらい相当

 

                塗料例…水性シリコンセラ、ファイン4Fセラミック、クリーンマイル                    ドフッソ、ナチュラルフッソなど

                

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コメント: 2
  • #1

    纐纈五郎 (水曜日, 21 3月 2018 17:27)

    大変わかりやすく勉強になりました。所でpremium paint japan社の下塗り塗料や上塗り塗料は他社同等品より光沢保持率が優れていると同社のカタログに書いてありましたが、ご意見を頂きたいと思います。よろしくお願いいたします。

  • #2

    五郎様 (木曜日, 29 3月 2018 11:27)

    当社の方で色々と調べさせてもらったんですが、そちらの塗料メーカー?どちらかとゆうとOEM的なプライベートブランドの可能性が高いと思います。私個人的な意見としましては、信憑性が薄いので、一般的な塗料メーカーの塗料を選定した方が良いかと思われます。