一般的な劣化現象

クラック(ひび割れ)

クラック(ひび割れ)が見られます。放置しておきますと大気中の炭酸ガスや水の浸入によりコンクリートの中性化を促進させます。

◆原因

・地震等、建物に加わる外力。

・コンクリートの乾燥時や季節で異なる温度乾湿の差によって起こる体積収縮等の

  要因により発生するものと考えられます。

◆対策

0.5mm以上のクラックは、エポキシ樹脂注入やUカット処理による補修が必要です。0.5mm未満のものはフィラー等のすり込みにて処理します。

 

シーリングの劣化

本来持つべき伸縮力の低下や破断、ブリード(にじみ)による汚染などが発生する

◆原因

経年劣化や外的要因による

◆対策

シーリング材は、建造物の気密性・水密性を保つために非常に重要な役割を果たすものなので、改修工事の際は打替えを前提とする。

 

シーリング材の影響による塗膜汚染

外壁が著しく汚染しており、美観を損ねています。

◆原因

窓下端のシーリング材の可塑剤が降雨などにより壁をつたって流れ、表面に粘着が出来ることにより、空気中のホコリなどが付着し汚染したものです。

◆対策

アクリルウレタンシーリング材などの比較的、可塑剤が表面に出にくいシーリング材で改修を

行って下さい。

 

タイル目地の白華現象

タイル目地に白い結晶状の物質が付着しています。

◆原因

コンクリート内のアルカリ成分がタイル目地に添って水分と共に流出し結晶化したものでタイル目地からの雨水の侵入が考えられます。

 

◆対策

塗膜によるタイル目地の保護が必要です。


チョーキング

塗膜のチョーキング(白亜化)が見られます。これは塗膜の初期劣化状態で素地の保護機能が失われつつあります。

◆原因

紫外線・温度・水などが長時間作用して、塗膜表面の樹脂や顔料が劣化し、主として白色の粉化物が表層に付着したものです。

◆対策

塗替による素地の保護機能と美観の回復が必要です。改修時には塗膜密着不良防止の為、

チョーキング層を除去した後、耐候性を考慮した仕様による塗装を実施して下さい。

 

雨だれ汚染

筋状に汚れが付着し、建物の美観を損ねています。

◆原因

雨水により汚染物質が流され付着したものです。

◆対策

汚染物質の滞留を防ぐ為、天端等は平滑に仕上げて下さい。又、汚れを低減させる為には、低汚染型塗料での塗替をお薦め致します。

 

コンクリートの押出し及び露筋

躯体内の鉄筋に錆が生じコンクリートが押し出された状態です。欠落する恐れがあります。

重度の場合は、鉄筋が露出した状態となっています。

◆原因

①クラック(ひび割れ)等から雨水や炭酸ガスが躯体内に浸入。

②コンクリート中性化が促進される。

③躯体内の鉄筋に錆が発生する。

④発錆により、鉄筋の体積が膨張。

⑤鉄筋周辺のコンクリート片が押し出される。といったプロセスを経て起こったものと推察されます。

◆対策

押出されたコンクリートを削り取り、露出鉄筋の防錆処理後、エポキシ樹脂モルタルで成型します。クラック追従性を考慮した改修仕様の選定、防水施工箇所の見直し等が求められます。

 

下地調整材の浮き

コンクリートの巣穴や段差を調整する為のセメント系下地(モルタル)が浮いた状態となっています。

そのまま放置しますと剥落等の危険性があります。

◆原因

建物に加わる外力やクラック等からの水分の浸入等により、相互の付着力が低下し密着不良を

起こしたものです。

◆対策

エポキシ樹脂点着を行うか浮きモルタル除去の後にエポキシ樹脂モルタル又は、セメント系下地調整材等で成型を行う。

 

錆汁汚染

クラックから赤褐色の汚染物質の流出が見られ、建物の美観を損ねています。 

◆原因

発錆鉄筋の錆汁流出や酸性雨の影響(コンクリート成分中に含まれる炭酸カルシウムが酸性雨により溶出分解し、雨水中に溶けている鉄イオンが酸化し酸化鉄となる。)によるものです。

 

◆対策

水分等の流入を防止する事が必要です。(補修方法はクラック補修に同じ)

 

磁器タイルのひび割れ・浮き・剥離

各層の付着力が低下し、ひび割れや浮き、場合によってはタイルが剥落している。

(磁器タイルの施工方法によって、現象に多少の違いがある。)

◆原因

経年劣化や外的要因(地震、気温や湿度の差による伸縮応力)など。

◆対策

・磁器タイルの浮き箇所を確認し、目地からエポキシ樹脂などの注入(ピン打ち併用)を行う。

・目地からの劣化(漏水・ひび割れなど)を防ぐため、磁器タイル目地コーティング工法にて施工する。

 

藻・かびの付着

藻・かびの付着により美観を損ねています。

◆原因

藻・かびの成育条件はおおよそPH中性域及び適度な陽光・温度(2530℃)と湿気がある条件のもとで発生するものです。

◆対策

高圧水洗にてコケ・藻を除去(場合によっては次亜塩素酸ソーダ水溶液等により漂白)し、殺菌処理の

後に塗装を行って下さい。

 

塗膜の亀裂

塗膜の亀裂が見られます。美観が損なわれており、素地の保護機能が低下しています。

◆原因

温度差や乾湿の繰り返しによって、塗膜が劣化し割れたものです。

◆対策

塗替による素地の保護機能と美観の回復が必要です。

旧塗膜からの剥離防止の為、脆弱塗膜を除去した後、塗装して下さい。

 

塗膜の浮き、剥離

塗膜の密着不良により浮きや剥離が発生している状態です。

素材の保護機能の低下が考えられます。

◆原因

紫外線などの経年劣化による付着低下や雨水等の水分の影響が考えられます。

◆対策

浮き部等密着不良箇所及び剥離箇所周辺の脆弱塗膜を完全に除去し、パターン回復後塗装に入ります。

 

発錆

錆の発生が見られます。

◆原因

鉄が水分や空気中の酸素と反応し、酸化鉄となった状態です。

◆対策

塗膜の防錆性能は素地の除錆グレードによるところが大きいので改修時には十分なケレンを行った後に

塗装を実施する事が必要です。

 

変褪色

塗膜の褪色が見られ建物の美観を損ねています。

◆原因

紫外線や雨水等の影響により塗料中の樹脂や顔料が劣化し起こるものです。

◆対策

紫外線や雨水等の影響を受けやすい箇所には、高耐候性塗料(フッ素,シリコン,ウレタン等)の採用が必要です。

 

補修跡

部分的な補修塗装により、建物の美観を損ねています。

◆原因

旧塗膜と補修塗膜間に経時による色相差が生じたり塗膜の汚染の差によるもの。

◆対策

全体的な塗装により色相差をなくして美観を回復させて下さい。


褪色

塗膜の褪色が見られ建物の美観を損ねています。

◆原因

紫外線や雨水等の影響により塗料中の樹脂や顔料が劣化し起こるものです。

◆対策

紫外線や雨水等の影響を受けやすい箇所には、高耐候性塗料(フッ素,シリコン,ウレタン等)の採用が必要です。

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