チョーキングのメカニズム

※専門用語での説明になります。普通の説明で物足りないお施主様向けになります。


1. チョーキング(白亜化)のメカニズム


現象 … 手で塗装面を擦ると、主にチョーク状の粉状のものが手に付着する。

   … 塗膜自体に艶が無くなり、色褪せたように見える。

図1.チョーキング現象


原因 … 経年による紫外線や雨水などの影響により、樹脂の結合力が低下し、

     塗料中の白色顔料(酸化チタン)が塗膜の表層から粉状に消耗していく為。


図2.経年変化によるチョーキング


改修方法 … チョーキングの除去、高圧洗浄にて洗いながす。薬剤を使う場合もある。

       出来ない場合は、ワイヤーブラシなどで、ケレンにて落とす。


図3.チョーキングの改修方法フローチャート

2. 紫外線劣化のメカニズム

では、なぜ紫外線劣化がおきるのか?

樹脂の結合を光エネルギー(kcal/mol)に破壊される為に、おきてしまう。

ある一定の太陽の紫外線はオゾン層に吸収されるが、それ意外の紫外線は地球上に

届いてしまい塗膜の劣化要因となる。

参考に…290nmより短い紫外線はオゾン層に吸収される。ちなみに可視光線領域400〜700nm

図1.塗料の樹脂別の結合(主鎖)


アクリル樹脂系塗料は主鎖の結合−C−C−356kl/molの為、紫外線エネルギーによって、

劣化の要因となる。また、フッ素樹脂系塗料の側鎖の結合は

−C−F−486kl/molで紫外線エネルギーの410kl/molより高いですが、

主軸の結合が−C−C−356kl/molの為やはり劣化の要因となる。

無機系塗料はフッ素樹脂系塗料より主鎖が435kl/molと低いが

−C−C−356kl/molが含まれていない為、劣化しない。